本文へ移動
2023年 一期一会ニュースはこちら
法人のカタログはこちら
特定非営利活動法人 一期一会
〒259-1115
神奈川県伊勢原市高森台3-10-28
TEL.0463-97-0015
FAX.0463-97-0018
0
3
7
9
8
3

設立趣旨書

デイ愛甲原 施設設立趣旨

―未来先取り愛甲原モデル―

神奈川県の中央、厚木市・伊勢原市にまたがる愛甲原住宅は昭和40年から国家公務員向け住宅地として分譲が始まり、約900世帯の人が買い求めました。東名高速道路建設が目の前で着々と進み、日本は高度成長時代に突入しはじめ、輝かしい未来を予感させられる時代でもありました。当時、小田急線急行電車で新宿まで50分。多くの方はひばりのさえずる緑豊かなこの地に、東京のベットタウンとして住宅を購入しました。

それから38年がたち高齢化率は32パーセント、高齢世帯や高齢独居者が多く住む住宅となりました。平成に入り低成長時代・少子化が進み、子供たちは自分達の暮らしに便利なところに移り住み、一方、将来の生活に不安を抱えた高齢者は、自分達が暮らしたい場所よりは暮らせる場所を優先させこの地を離れる方も多くいます。
第2次世界大戦を生き延び、力を合わせてまちづくりをしてきた人、子育てをした人、思い出と知り合いが多く住むこの地で生涯を終えたい人々がたくさん住んでいます。

愛甲原住宅は愛甲原ショッピングセンターとバス停のあるロータリーが町の中心です。ショッピングセンターにはスーパーマーケット・電気屋・すし屋・八百屋・肉屋・化粧品屋(薬屋)など生活を支えるショッピングセンターとして1990年頃までは賑わいを見せていました。その後、近隣にはたくさんのスーパーマーケットが出来、車の日常化・生活の多様化などで買物客は減少し、ショッピングセンターから商店が撤退し始めました。歩いて買い物をする高齢者世帯は危機感をもち、この5年くらいは「買いましょ運動」など、互いに声を掛け合いショッピングセンターを支えてきました。しかし商店の退去は止まらない状態です。

歳をとっても障がいを持っても安心して住み続けたい場所、住みつづけられる条件が整えられている場所が在ることは生き続ける力となり、人として生きる保証となります。私たちにとっても、この条件を整えることは未来の自分への保証です。

私たちは行政の枠を越えた愛甲原住宅・愛甲原ショッピングセンター内に、おおぜいの市民による「参加型福祉」の充実を目指す、特定非営利活動法人(NPO)MOMO、市民の知恵・時間・労力・そして資金を出し合い、利用者をパートナーとして、命の尊厳・自由の理念を目指すワーカーズ・コレクティブで組織・運営する介護保険対応のデイサービス施設を作ります。

住民の暮らしを優先させるまちづくりをめざし、まちがにぎやかになることを望みます。

2003年11月23日
愛甲原デイサービス施設設立プロジェクトチーム
TOPへ戻る